上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2014年1月24日(金)13時30分より17時まで
参議院議員会館101会議室で 「有機農業の明日を語る会」が開催されました。
個人としての参加ですが、受付ではグリーン愛す事務局の名刺をお渡しさせて
いただきました。 以下、全体の流れと感想、自分なりに理解したことを
ざっくりとですが、ご報告させていただきます。
呼びかけ人は星寛治さん(山形県高畠町)、
鶴巻義夫さん(新潟県津南町)金子美登さん(埼玉県小川町)の3人。
参加者は、有機農業生産者だけではなく、流通や販売に携わる人や消費者など様々で
登録認定機関の人、外食産業や国会議員の人もいました。
有機農業に携わる人たちの長年の働きかけが実って、平成18年に超党派の議員立法により
有機農業推進法が制定されました。翌年からの第1期基本方針が一段落して、現在、
基本方針の見直しが進められています。第2期基本方針では、市町村レベルで地域の
有機農業を広めていくことが最重点課題ということです。
有機農業関連3団体
(全国有機農業推進協議会、日本有機農業研究会、有機農業参入促進委員会)
を中心にして基本方針への提言、要望書の提出など行われて来ましたが、このタイミングで
今後どのように有機農業を位置づけ、発展させていくか、広く話し合いたいというのが
この会の開催趣旨のようです。
呼びかけ人からの問題提起、動画がこちらに有りますのでお時間がある方はご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=tupZTJJ9Kdc#t=47
当日手渡された資料を見てびっくりしたこと。
農水省統計部によれば、基幹的農業従事者173万9千人のうち75歳以上が
52万6千人でなんと全体の30.2%だそうです。70歳以上ということになると
46.8%にもなります。そして、39歳以下は8万6千人、全体のわずか4.9%。
有機農家の数は1万2千戸、全農家数253万戸の0.5%。
日本国内の有機農業栽培面積は1.6万ヘクタールで全農地461万ヘクタールの
0.4%ということです。
海外の有機農業のシェアは、
イタリア 109.7万ヘクタール 8.6%
ドイツ 101.6万ヘクタール 6.1%
イギリス 63.9万ヘクタール 4.0%
フランス 97.5万ヘクタール 3.6%
アメリカ 194.9万ヘクタール 0.6%
日本の農薬使用量は1ヘクタールあたり約15kgで、世界一らしいです。
農薬漬けで、若い人が魅力を感じない日本の農業。
危惧されるのは、それを打開しようとする安倍政権の方針です。
現在進められている新しい農業政策は、農地集積、規模拡大、そして主に
アジアの富裕層への輸出拡大。安倍首相が議長の産業競争力会議は、農産物の生産性向上、
高付加価値化のための企業ノウハウの活用を重視しています。競争力の強化、いわゆる
「攻めの農業」を目指し、企業などが新規参入できるように市町村の範囲を超えて
農業展開できるような環境を整備する、と。
呼びかけ人からの問題提起は、このような状況の中、有機農業は
何を目指すのかということで その後は参加者からの発言の時間がたっぷり設けられていました。
私の印象としては、いろんな立場の人がそれぞれに考えを持っていて、有機農業としての
ビジョンを共有するということに関しては、まだ方向性が定まりにくいという感じでした。
0.4%の数字をまずは1%へということで、流通の問題、認証や表示の法整備を
きちんとして産業化を目指すということなど、知識不足のせいか、
あまりピンときませんでした。
いちばん希望が持てたのは、呼びかけ人の一人、金子美登さんの
埼玉県小川町での取り組みでした。
1971年に金子さんが始めた有機農業が、地元の酒蔵や豆腐屋さんを巻き込み
少しずつ地域に浸透していって、集落全体が「有機の里」に。
今まで120人を超える研修生を受け入れ、バイオマスなどのエネルギー自給の
取り組みもされています。
元研修生という方も参加者の中に何人かいらっしゃって、被災地でオーガニックコットンを
生産し都会の消費者と結びつける活動や、全国に展開するホテルチェーンに有機野菜を
売り込むなど生産だけではなくいろんな形で活動をされているようです。
安倍晋三さんたちが進めようとするグローバル化に、徹底的にローカル化して対抗する
という視点が大切なのではないかと私は思いました。
教育・医療・福祉と連携して、若い人にも魅力のある農業を、という話もありましたが
地域で顔の見える関係の中で、安全安心な暮らしを自分たちでつくっていこうとする試みには
大きな希望があると思います。
有機農業、オーガニックという言葉自体が消費者にまだまだ伝わっていない
思いを語るだけではなく どうやって伝えるかを考えていかなければという問題提起もありました。
このような集まりをこれからも定期的に続けていこうということで、予定時間を
少し過ぎて閉会となりました。
有機農業、自然農、自然農法、無肥料自然栽培など、いろいろな名前の農業がありますが
こういう環境負荷の少ない持続可能な農業を地域に根付かせていくために、今、ここでは
どういったことが可能か、よく考えて実践していきたいと思っています。
(事務局・せ)

参議院議員会館101会議室で 「有機農業の明日を語る会」が開催されました。
個人としての参加ですが、受付ではグリーン愛す事務局の名刺をお渡しさせて
いただきました。 以下、全体の流れと感想、自分なりに理解したことを
ざっくりとですが、ご報告させていただきます。
呼びかけ人は星寛治さん(山形県高畠町)、
鶴巻義夫さん(新潟県津南町)金子美登さん(埼玉県小川町)の3人。
参加者は、有機農業生産者だけではなく、流通や販売に携わる人や消費者など様々で
登録認定機関の人、外食産業や国会議員の人もいました。
有機農業に携わる人たちの長年の働きかけが実って、平成18年に超党派の議員立法により
有機農業推進法が制定されました。翌年からの第1期基本方針が一段落して、現在、
基本方針の見直しが進められています。第2期基本方針では、市町村レベルで地域の
有機農業を広めていくことが最重点課題ということです。
有機農業関連3団体
(全国有機農業推進協議会、日本有機農業研究会、有機農業参入促進委員会)
を中心にして基本方針への提言、要望書の提出など行われて来ましたが、このタイミングで
今後どのように有機農業を位置づけ、発展させていくか、広く話し合いたいというのが
この会の開催趣旨のようです。
呼びかけ人からの問題提起、動画がこちらに有りますのでお時間がある方はご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=tupZTJJ9Kdc#t=47
当日手渡された資料を見てびっくりしたこと。
農水省統計部によれば、基幹的農業従事者173万9千人のうち75歳以上が
52万6千人でなんと全体の30.2%だそうです。70歳以上ということになると
46.8%にもなります。そして、39歳以下は8万6千人、全体のわずか4.9%。
有機農家の数は1万2千戸、全農家数253万戸の0.5%。
日本国内の有機農業栽培面積は1.6万ヘクタールで全農地461万ヘクタールの
0.4%ということです。
海外の有機農業のシェアは、
イタリア 109.7万ヘクタール 8.6%
ドイツ 101.6万ヘクタール 6.1%
イギリス 63.9万ヘクタール 4.0%
フランス 97.5万ヘクタール 3.6%
アメリカ 194.9万ヘクタール 0.6%
日本の農薬使用量は1ヘクタールあたり約15kgで、世界一らしいです。
農薬漬けで、若い人が魅力を感じない日本の農業。
危惧されるのは、それを打開しようとする安倍政権の方針です。
現在進められている新しい農業政策は、農地集積、規模拡大、そして主に
アジアの富裕層への輸出拡大。安倍首相が議長の産業競争力会議は、農産物の生産性向上、
高付加価値化のための企業ノウハウの活用を重視しています。競争力の強化、いわゆる
「攻めの農業」を目指し、企業などが新規参入できるように市町村の範囲を超えて
農業展開できるような環境を整備する、と。
呼びかけ人からの問題提起は、このような状況の中、有機農業は
何を目指すのかということで その後は参加者からの発言の時間がたっぷり設けられていました。
私の印象としては、いろんな立場の人がそれぞれに考えを持っていて、有機農業としての
ビジョンを共有するということに関しては、まだ方向性が定まりにくいという感じでした。
0.4%の数字をまずは1%へということで、流通の問題、認証や表示の法整備を
きちんとして産業化を目指すということなど、知識不足のせいか、
あまりピンときませんでした。
いちばん希望が持てたのは、呼びかけ人の一人、金子美登さんの
埼玉県小川町での取り組みでした。
1971年に金子さんが始めた有機農業が、地元の酒蔵や豆腐屋さんを巻き込み
少しずつ地域に浸透していって、集落全体が「有機の里」に。
今まで120人を超える研修生を受け入れ、バイオマスなどのエネルギー自給の
取り組みもされています。
元研修生という方も参加者の中に何人かいらっしゃって、被災地でオーガニックコットンを
生産し都会の消費者と結びつける活動や、全国に展開するホテルチェーンに有機野菜を
売り込むなど生産だけではなくいろんな形で活動をされているようです。
安倍晋三さんたちが進めようとするグローバル化に、徹底的にローカル化して対抗する
という視点が大切なのではないかと私は思いました。
教育・医療・福祉と連携して、若い人にも魅力のある農業を、という話もありましたが
地域で顔の見える関係の中で、安全安心な暮らしを自分たちでつくっていこうとする試みには
大きな希望があると思います。
有機農業、オーガニックという言葉自体が消費者にまだまだ伝わっていない
思いを語るだけではなく どうやって伝えるかを考えていかなければという問題提起もありました。
このような集まりをこれからも定期的に続けていこうということで、予定時間を
少し過ぎて閉会となりました。
有機農業、自然農、自然農法、無肥料自然栽培など、いろいろな名前の農業がありますが
こういう環境負荷の少ない持続可能な農業を地域に根付かせていくために、今、ここでは
どういったことが可能か、よく考えて実践していきたいと思っています。
(事務局・せ)

スポンサーサイト
トラックバックURL
http://greenlovekoga.blog.fc2.com/tb.php/53-ef602405
トラックバック
コメント